豪華すぎる巨匠たちの競演『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』
ワシントンナショナルギャラリー展
国立新美術館で開催されている『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』を見てきました。
マネ、モネ、セザンヌ、ゴッホ、スーラ、ルノワール、ドガ。誰でも名前くらいなら聞いたことのあるような、印象派・ポスト印象派の巨匠たちの名作がずらっと並んでいたのは壮観でした。
以下気になったものをいくつかピックアップ。
エドゥアール・マネ『鉄道』
こちらをじっと見つめる女性。あちら側を見つめる少女。
少女の視線の先には鉄道があるのだろうと題名から推測できますが、蒸気がさえぎっていて少女が何を見ているのかはっきりとわかりません。
不穏さを感じる真っ黒な鉄格子、右側に置かれたぶどう。なぞめいた魅力のある作品です。
メアリー・カサット『青い肘掛け椅子の上の少女』
目が覚めるようなコバルトブルーの色使いが展覧会場でもひときわ目立っていました。
メアリー・カサットという画家を今回初めて知りましたが、子供の最も子供らしいところをとらえる画家ですね。
ピエール=オーギュスト・ルノワール『アンリオ夫人』
人物と服と背景の境界がとけ合って、非常にやわらかい雰囲気の肖像画ですね。
ルノワールはこのモデルをたいそう気に入っていたらしく、彼女がモデルであろう作品がもう一つとなりに並んでました。